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思ったことと生活改善と旅ログ

2022GW東北ソロツーの思い出を語るだけ #24

インスタに書くには長すぎる。話の流れも中身もないです。

2022年5月3日~7日

 

連休はあるのに予定は無い。ふと思い立って旅に出る。バイク旅ってそんな動機から始まることが多い。

日常から距離を置いて、喧騒とした東京の都心から少し離れてみようではないか。そんなノリで500kmスロットルを捻った初日から始まる。

 

道中は感動的な景色ばかり。突如現れた牛久大仏北上盆地から臨む岩手山、春の残り香を感じた東北道の桜吹雪、津軽半島沿岸の北海道のような雄大な景色、涼しく壮麗な龍泉洞、何も無い陸前高田旧市街、緑豊かな夜ノ森の桜並木、どれも目に焼き付いている。

出会った方々も素敵で、到着遅れても優しく出迎えてくれた水沢の民泊の女将、GSX-R1100とR1000を駆る仙台の親子、退勤して畑作業中なのに手を振ってくれた高野崎の海鮮丼屋のおばちゃん、弘前のカプセルホテルで上段だったおじちゃん、食堂で一緒に煙草を吸った岩手のバイク乗りのおじちゃん達、昼食場所を失いかけていた私に親切に応対してくれ、質問にも親身に答えてくれた東電廃炉資料館のスタッフの方々、温かい人ばかりだった。本当にありがたい。

 

転職してなーんかモヤモヤする日々を飛び出し、素晴らしい景色と人々との出会いに心が洗われた。純粋な心でこれからも誰かのために、自分のために労働しよう。その思いを忘れることなく、日々進みたまえ。

最終日夕方、富岡から帰路に着いた時ふと虹が見えて自然と涙が出た。都会の混沌に飲まれ、多忙な日々とハイレベルな仕事に自分を殺していたけどこの5日間を一瞬で思い出して救われた気分がした。明日からもがんばれ、わたし。

でも夜になる頃めちゃくちゃ雨に降られた。キレイな思い出だけではお腹が空くからね、この世は時に厳しくもある。


何はともあれ、これだからバイク旅はやめられないのだ。
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東関東道~常磐道~R4~常磐道~東北道~水沢/~青森港津軽海峡・冬景色歌碑~R280~竜飛崎津軽海峡・冬景色歌碑、R339階段国道青函トンネル記念館~R339~青森r12~弘前/東北道~八戸道~岩手r22~r42~R281~R45~R455~龍泉洞ブルートレイン日本海~陸前高田東日本大震災津波伝承館~三陸道~仙台国分町/ニッカ宮城峡蒸溜所/~R6~夜ノ森~東京電力廃炉資料館~常磐道
バイク移動は4日間、合計1912km。
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転職しました。#23

2021年12月29日

間もなく2021年も終わり、年を越そうとしている。

いま、筆を執っているのは羽田空港であるが、ここに来て年末年始の特番の録画を忘れたのを思い出した。レコ大のAKBと紅白のBiSH。生で見るしかない。。

 

さて、筆者は静岡県在住だったが、羽田空港を利用するようになったように東京都民になった。#10で今年やりたいこととして書いたように前職を退職し、新しい環境に身を置くことにした。

退職に至った経緯についてはかつても言ったような気がするが、あまり話したり書いたりしても愚痴っぽくなるのであまり口に出さないようにした。誰も得しないから。

というよりは新しい環境に身を置くための手段として退職を選んだものと今は捉えている。

 

転職が決まった経緯としては転職エージェントに登録した情報に対して、転職先のボスが目をつけ、スカウトを出していただき、面接を経て入社に至ったというような感じである。

新卒3年目であるし、資格も運転免許以外にロクにないのにスカウトを出していただいたボスには本当に感謝している。

幸いにも新しい職場は人間的に素敵な人が多く、楽しく日々を過ごさせていただいている。一方で、皆が本当にハイレベルな人たちだらけ(学歴にとらわれず、仕事ができる・プロ意識があるという意味)で、刺激を受け続ける毎日である。

私は実質第2新卒扱いで入社したわけだが、新卒の面々はトップレベルの大学を卒業している人「しか」おらず、下からの突き上げも凄まじいものがある。

そんな環境の中でも、前職の経験を活かしつつ、新たな知見を得、最大限のパフォーマンスをできるように努力しようと思う。

前職での仕事自体は好きだったので、その経験を活かせる現職も現時点では好きに仕事で来ているし、今後もこの気持ちを維持しつつ仕事はできるであろう。

自分を振り返るためにもたまに記事に出来たらいいと思う。

明日明後日で今年の総括をしよう。

GW帰省土産【全部インスタント】♯22


2021年5月30日

高校受験のときに半年間塾に通ったことがあるが、そこの教室に掲げられていた言葉

「明日やろうは馬鹿やろう」

語感もきれいなのでよく覚えているが、よくできた言葉だと思う。

明日書くか~と思い続けて3か月。全く更新していなかった。

下書き記事はあるが、執筆も推敲も中途半端。今日は3か月ぶりの更新なのでリハビリとしてGWに帰省した際に自分に買ってきた商品を紹介していこうと思う。

 

  1. カップヌードル欧風チーズカレー・旨辛豚骨
  2. サンポー 焼豚ラーメン
  3. サンポー 久留米ラーメン
  4. ハウス食品 うまかっちゃん 熊本香ばしニンニク風味
  5. ハウス食品 うまかっちゃん 濃厚新味
  6. 五木食品 アベックラーメン
  7. 五木食品 うどん 生タイプ

 

  1. カップヌードル欧風チーズカレー・旨辛豚骨
    往路のフェリー内で自販機のラインナップにあったのが前者。
    フェリー内で食べる深夜のカップヌードルは旅情が罪悪感を超越してしまうのでついついやってしまうのだが今回は手持ちの小銭が無かったため断念したのだ。
    地元のスーパーに行くとフェリー内の1/3以下の99円で販売されていたためついつい購入。欧風チーズカレー味なんて食べたことなかったが、うまいの確定なので4つも買ってしまった。もう3つ食べたが旨かった。追いで粉チーズもかけて優勝できました。おすすめ。旨辛豚骨味は完全に興味本位。まぁでもうまいっしょ
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  2. サンポー 焼豚ラーメン
    関西民が関西電気保安協会ホテルニューアワジのCMを唱えられるのと同レベルで九州民が唱えられるであろうサンポー焼豚ラーメンのCMソング。
    そのCMが九州民になじんでいるように、商品自体も定着していると思う。うちのひいおばあちゃんはずいぶん前にこれを食べすぎて家族に止められたらしい。そんなに食べたというのに結局100近くまで生きたのだから人間よくわからん。
    それはさておき、焼豚ラーメンの名に恥じず、中にはそこそこでかい焼豚的なのが入っている。原材料リストには「かやく(焼豚、紅しょうが)」と書いてあるのでたぶんちゃんと焼豚。んで、紅しょうがも入っているし結構ちゃんとしている。さらに青い小袋に入った後入れの調味油も入っていて、低価格帯のラーメンにしてはかなり作りこまれていると思う。値段も80~100円くらいだし、そりゃ根付くよね、と今さら思う。九州に訪れた際、ホテルの夜食にでも召し上がっていただきたい一品。(ホテルの夜食でラーメン食べるなら外の有名店の方がいい気はするが)今回は熊本Verも買った。期待大。
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  3. サンポー 久留米ラーメン
    上記の焼豚ラーメンと双璧をなすサンポーの一品。九州の豚骨ラーメンの発症ともいわれる久留米の名を冠している。正直久留米にはちゃんと降り立ったことが無いので、久留米ラーメンを食べたこともない。久留米って観光名所的なのあるんでしょうか…駅前のブリヂストンのモニュメントとチェッカーズ大砲ラーメンくらいしか思い浮かばないので誰か教えてください。
    ちなみに九州にいたころはいつも焼豚ラーメンを食べていたので久留米ラーメンは食べたことが無い。
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  4. ハウス食品 うまかっちゃん 熊本香ばしニンニク風味
    九州が誇るインスタント袋麺の最高峰、うまかっちゃん。個人的にはサッポロ一番の味噌ラーメンの方が好き。
    そんな話は置いといて、10年ほど前まではシンプルなうまかっちゃんしか存在していなかったが、ある時から博多味・熊本味・鹿児島味が登場していた。記憶が正しければ熊本編は高菜入りだったので、高菜漬けが苦手な私は敬遠し続けていた。知らない間に代替わりしたのか、この品になっていた。うまかっちゃんの調味オイルではなく、特性マー油になっているのも期待できそう。
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  5. ハウス食品 うまかっちゃん 濃厚新味
    濃厚新味そして細カタ麺ということらしい。通常のうまかっちゃんは3分茹でだが本品は90秒とのこと。ちなみに私はうまかっちゃん作るときによく卵入れるので長めに茹でてしまう。これでどうなるのかは気になるところ。そして濃厚新味というところも気になる。
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  6. 五木食品 アベックラーメン
    熊本県民で知らない人いないでしょ。御飯の友と並ぶ熊本県民の心の味。1袋2人前で100円くらい。小学生の鍵っ子の頃はよく作って食べてた。豚骨スープほどの白濁感はないけど、豚ガラ?くらいの薄濁りのスープ。めっちゃ旨い!というわけではないけど、どこか落ち着く安心感のある味。味付け海苔入れて食べてもうまい。たぶん熊本ラーメンのトッピング全部合う気がする。やったことはない。
    あととんこつ味と普通味の違い、分かりにくくないですか・・・てかわからん。
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  7. 五木食品 うどん 生タイプ
    あ~~~これめっちゃ好き。たぶん一生好き。わたしにとってのうどんは加ト吉の冷凍うどんでも讃岐うどんでも丸亀製麺でもなく、五木のこのうどんなんじゃ^~~~~~。
    中学生くらいまでは1食30円くらいで売られていて、家にも常に5食くらいはストックされてた。1回に2食とか食べて母親に怒られてた。
    そんな感じで小腹を満たすときにも食べていたし、普通の食事でも食べていたし、風邪ひいて調子の悪いときも食べてた。個人的にはアベックラーメン以上に心の味。
    生ものはあまり日持ちしないし、でもずっと食べたいし、中に入っているスープだけ販売してくれないかなとも思うが今回改めて購入して気づいたのは意外と期限長い。5月に買ったのが11月期限だった。今回は3食パック一つしか買わなかったが、次回はもう少し買いだめて帰ろうと思う。たらこスパゲッティは興味本位。

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今回の商品紹介は以上。

マジで全部インスタントだったけど、これで6月は生き延びようと思う。自動車税でジリ貧確定なので。あとはこの前プロテインも購入したのでそれでどうにかしたいところ。

 

文章書くのは時間かかってしまうけど嫌いではないので、6月以降はまた少しずつ更新していこうと思う。むしろたくさん書いて、書く力、表現する力をつけていきたいところだ。

 

 

 

…忘れてたのが1品。
赤いきつね緑のたぬき”西日本”も購入した。静岡県は東日本らしく、九州で売ってる味のものは購入できないのだ。

 

 

沖縄旅行記3日目-帰路- #21

2021年2月15日

朝09:00

バレンタインデー翌日の沖縄の空は鮮やかな青が広がり,清々しい気持ちにさせてくれる.さらに有休を使用したことで、働かずに金が入ってくるのと同義なことがその清々しさを増幅してくれる.

 

はずだった.

時刻は09:30.

寝坊した.

 

めちゃくちゃ慌てた.

フライトは11:30だったので,9時には宿を出てのんびり駅まで散歩しながら那覇空港へ向かうはずだったがそんな理想ははかなくも崩れ去る.

3時まで飲み散らかしたビールの空き缶を歯磨きしながら片付けて,使わなかったもう一方のベッドに広げた荷物を超速でまとめる.

 

1000kmも離れた土地まで来ておいて,何をしているのやら.

 

自己管理もロクに出来ない自分に嫌気がさしながら,駆け足で牧志駅へ向かう.

 

あと2分でモノレールが来るらしい.まだ間に合う.

 

iPhoneを改札にかざし,華麗にホームへ向かおうとするも止められた.

 

ー残高不足ー

 

慌ててチャージするも,なぜか決済不良.

 

キャッシュレス化のために鞄にしまっていた財布を引っ張り出し,現金を用意し切符を買い求めてホームに駆け上がるとそこにはドアの閉まった列車がいる.認識した0.5秒後に動き出してしまった.

 

自己管理もロクに出来ない自分に嫌気がさしながら,電光掲示板を見上げると8分後に次の列車が来るらしい.

 

ゆいレールは神.

 

那覇空港には10:30に到着.

チェックインを完了させ,JAL CARD ESTの元を取るべく短時間でもラウンジへ向かう.

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乾いた喉をオリオンビールで一気に潤し,ラウンジで取るべきスマートな立ち振る舞いとは真逆の行動を取ってしまう.

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2杯目はグァバジュースを選択.

これがめちゃくちゃ旨かった.

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ノンアルコールのおかげで正気を取り戻し,先ほどの愚かな行動を後悔したところで搭乗ゲートへ向かう.

 

空席待ちカウンターでクラスJへのUGを行い,売店で自分へのお土産としてグァバジュースとサーターアンダギーを買い,飛行機へ乗り込む.

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搭乗したのはエアバスA350

昨年秋登場の最新機種.

普通席でもモニターが付いていたのでクラスJにする意味はあまりなかった.

前列はファーストクラスとなっていて,予約戦争を潜り抜けた猛者たちが堂々と座っていた.

 

いざ離陸.

さらば沖縄.前回の24時間滞在とは違い,今回は48時間滞在.

しかも一人だったので,48時間フルに好きなように出来た.出発時のダッシュや昨晩の国際通り放浪のせいで体力的に疲れたが,精神的には8割方リフレッシュできた.

残り2割は自己管理の甘さから疲れている自分への嫌気である.

 

ベルト着用サインが消灯したころ,ファーストクラスとの間のカーテンが閉められ,上級国民とパンピーとの空間が遮断された.最前列だったのでモニターまでも遠く,窓際でもなかったので何をするわけでもなく寝ることにした.

 

目覚めたのは浜松沖上空.

帰ってきてしまったのか,と実感してしまう.つらいなあ.

 

割と早めにベルト着用サインが点灯する.

窓の外は大いに曇天.

どうやら羽田周辺は荒天らしい.

 

爆揺れしながらC滑走路に突入するも,ゴーアラウンドとなった.

急激な旋回を繰り返し,飛行機は大きく揺れた.

 

 

クラスJは満席,しかも通路席ということもあってこの間非常に窮屈だった.

1000円の価値はあまり実感せず,空席だらけの普通席の方がよかったと後悔する.

 

でも,クラスJに座りたいという願望を果たせただけ,よかったのだ.

次は全席ガラガラor普通席満席のときにクラスJ以上をチョイスし,普通席ガラガラなら普通席でいい,と学習できた.

 

30分ほどだろうか.うろついた後,A滑走路に着陸.

外は雨.3日間晴れじゃなかったのか.

自分は雨男かもしれないという疑念が確信へと昇華した.ここは沖縄ではなく羽田とはいえ.

 

受託手荷物もないので京急へ向かう.

帰りの切符は持っていなかったので東京駅か品川駅でもよかったが,横浜から乗ることにした.

在来線も検討したが,上述の通り疲れたので新幹線を選択.

チケショで回数券を入手し,ヨドバシで買い物の下見を行い新横へ向かった.

 

駅の改札では数人の駅員が並び,大きな声であいさつをしている.

「ご利用いただきありがとうございます,お気をつけて行ってらっしゃいませ!」

 

むしろ,こんな時期でも大幅な減便なく運行いただきありがとうございます.おかげさまで私たちは密を回避して移動できるし,安全に運行いただいているので,こちらが大した気を使うこともなく,数100キロを一瞬で移動できてしまいます.本当にありがとうございます.

JRはじめインフラ各社への感謝と尊敬させてくれた.これからも信頼して積極的に利用します.

 

疲れていた気分が,多少軽くなった.(当時はもっと疲れていた記憶だが,こういった記憶を回想するだけでいい気分になってしまう.)

 

こんな感じであっという間の3日間が終わってしまった.

浜松に着く.

明日からまた会社が始まる.

思い出した瞬間にものすごく後ろ向きな気持ちになってしまったから,やっぱり転職しかないんだろうな.

 

駅のコンコースを出ると雨がぱらついてきた.

 

少々疲れていたのがさらに疲れてしまった.

 

何よりも晴れていなかったのは自分の心だったのかもしれない.

沖縄旅行記2日目-ひめゆりの塔~国際通りの夜- #20

2021年2月14日

 平和祈念資料館を出る.

外に出ると大雨だ.3日間晴れじゃなかったのか.

急ぎ館内の売店に戻り,傘を購入.

300円.良心的な価格だったが,めちゃくちゃ小さくて,車に戻るまでの間にかなり濡れた.

身障者用の駐車場に走って戻る別の客と,遠く離れた一般駐車場に300円の課金をしてびしょ濡れになりながら戻る私.この世を生き抜くには臨機応変であることが大事なのかも.ほら,館内全然人いなかったし.

 

車に戻ると,少々雨が上がった.

この隙に沖縄本島最南端に行こうかと思ったが,何もないらしいのでこの案を撤回して先ほど通過したひめゆりの塔へ向かうことにした.

 

公式な駐車場はなかったと記憶しているが,真横の売店かレストランの駐車場がえらく広く空いていたので停めさせていただくことにした.先ほど学んだことだ.

 

ひめゆりの塔」とは女子学徒隊の慰霊碑である.「ひめゆり学徒隊」がこれまでに数度映画等に取り上げられたこともあって,名前が知られている.

ひめゆりの塔自体は壕の横に立つ高さ数十センチの石塔である.

勉強不足だった私はその石塔の存在に気付かず,壕の奥にある慰霊碑が「ひめゆりの塔」だと勘違いしていた.(画像が気になる時はググっていただきたい)

心ばかりの浄財を入れ,手を合わせた後,その奥の資料館へ向かう.

 

入場料は310円だったと思う.SuicaQuicPayなどに対応していた.

館内のメインだと思ったのは4つの資料室.

1つめは地上戦前までの学園生活,2つ目は戦禍,3つ目はビデオ上映,4つ目は後述.そのあとは各世界の平和活動などの展示があったと記憶する.

1つ目の資料室に行くと数人が見学していた.ご時世ということもあり接近を避けたため,一言一句に目を通すことはできなかった.

そもそも「ひめゆり」とは沖縄第一高等女学校と沖縄師範学校女子部の生徒たちへの愛称であり,県下一円から集まったエリート層らしい.ちなみにほかの学校においても同様の愛称が学校単位に存在していたとのこと.

県内随一のエリート集団とは言え,学生は学生.その学園生活は華やかで,戦中とはいえ楽しそうなものであった.

2つ目の資料室では先の平和資料館と同様かと思っていたが,もっと学徒隊にフォーカスしていた.学徒隊が処置にあたった負傷兵に関する証言や,医療器具等の展示,ひめゆり学徒隊解散令までのエピソードが展示されていた.

3つ目の資料室では映像展示であったが,時間の都合スキップした.再訪を誓う.

4つ目はひめゆり学徒隊及び教師全員の写真とプロフィール,エピソードが展示されていた.この空間が一番泣きそうになっていた.わたしはひめゆり学徒隊に親戚がいたわけでもないが,それでも命を落とした一人一人が生きていて,それぞれのストーリーがあって,個性があったということを突き付けられる.〇人死んだから戦争はよくないとかじゃなく,やはり一人でも亡くなるなら良くはないわなと思った.

 

資料館を出ると晴れ間が差していた.

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この近辺にはお食事処が複数あったが,いかにも観光客相手のお店は好みでないこともあって今回はスルーした.

 

せっかくオープンカーを借りたのでルーフオープンにして走行してみる.

開けた瞬間に曇天になった.

南城市周りで国道331号に沿って,うるま市方面に向かう.

知念岬というところからの景色はなかなかであった.遠くに見えるのは久高島.

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早々に雨がぱらついたので屋根を閉めた.3日間晴れじゃなかったのか.

途中に沖縄そばを食べれたら,と思っていたがなかなか店が無く,やっと見つけたお店で食事.

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全部載せ特盛で1000円以下.口コミでは沖縄風炊き込み飯「じゅーしー」がないってのが多かったけど,これで米もあったら飛べきれなかったかもしれない・・・.とにかく量が多く,お肉もそれぞれ食べ応えがあって,非常においしかった.

あと店のおばちゃんは,「おばぁ」-40歳くらいな感じで雰囲気もよかった.少々の会話だったが,大変心地よいランチとなった.また訪れたいね.

店を後にし,本日最後の目的地は「海中道路」.本島と平安座島をつなぐ道路だが,その真横は海.文字通り海の中を突っ切っていくような道路である.

ここにきて運が味方をしてくれた.晴れた.

いざルーフオープンにして,海中道路に向かう.海の青さがバグ.暑くもなく海風は非常に心地よい.ここを走れただけで沖縄に来た意味はあった.往復してせいぜい15分程度ではあったが,非常にリフレッシュされた.

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あとは車を返却しに那覇市内に向かう.

途中何度も道路を間違え,返却が大幅に遅れたうえに,宿にカバンを忘れ,カメラ2台を手持ちで帰ろうとした私を見かねて紙袋を差し出してくれたレンタカー屋さんには頭が上がらない.

ちなみに空港周辺のガソスタは一見相手の商売に必死で,周縁より10円ほど高い値段で給油させておきながら,給油後に「次回使える12円引きクーポン」を発行してくれる.

 

返却も終了し,ゆいレールで繁華街・ホテルに戻る.

旭橋駅で下車し,国際通りを端から端まで歩いたが,すれ違った人はおそらく15人ほど.見かけた人全部で50人以下だと思う.日曜夜とは思えないほど非常にがらんとしていた.

夕食を摂ろうとするが,緊急事態宣言にならった時短営業でどこも開いていない.一方で開いている店は満員御礼,大盛況である.改めて今回の緊急事態宣言はクソだと思う.正直者が馬鹿を見てるし,要請を無視しているところが満席で,儲かっていて,感染拡大の温床になりかねない状態なのだから,もう,アホ.

時短営業やめて,入店率3-5割ていうコントロールにした方が経済回るんじゃないのか.

革靴で10000歩ほど歩きまわたところでギブアップ.結局テイクアウトを注文し,近所のローソンでビールを買い込み.部屋で飲むことにした.

 

さぁ明日は帰る日だ.

沖縄旅行記2日目-車借受~平和資料館- #19

2021年2月14日

世にいうバレンタインデーだ.

当然一人なのでチョコレートをもらう予定はなかった.が,昨日の機内でCAさんから全乗客にチョコレートのサービスがあり,ゼロ記録は免れた.ありがたい話.

 

さて,今日はレンタカーを借りて移動を行う.

借りた先が親切な業者でホテルまで持ってきてくださった.

「グッドライフカーレンタル」さま.良心的な価格,行き届いたサービス,きれいな車.本当にお薦めしたい.

でもって借りた車はこちら.

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ダイハツ コペン

3日間晴れの予定だったので,オープンカーを借りてみた.

もう少し支払うとスーパーカーだって借りれたのだが,あんまり趣味ではないし,コペンって父親が乗ってみたいって言っていたのもあって,これにした.

日帰りレンタルで5000円.ホテルまで持ってきてくれるのはサービスだった.いや,安すぎでしょ….

 

というわけでさっそく出発,ともいかず,支度が終わっていなかった.朝が弱すぎる.

引き取りだけ行い,近くのコインパーキングに停めておいた.

10時にチェックアウトし,引き上げに行くが,ちゃんと雨が降っている.

3日間晴れじゃなかったのか.

 

しかも車に傘を置いたタイミングで追加の料金を取られた.悔しいがこんなことに気を使っていてはせっかくの旅行のメンタルが持たない.先を急ごう.

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行く先はひめゆりの塔・平和祈念資料館.

前者の方が那覇から近かったので先に行こうとしたが,雨が続いていたこと,駐車場から少し歩くこともあり,行程を変更.先に平和祈念資料館に行った.

3日間晴れじゃなかったのか.

駐車場に車を止めるが,誰もいない…日曜日なのに.

館内に入るも,係員以外は誰もいなかった.ゆっくり見学できるし,3密も回避できるのでまあこれはよかった.

 

展示内容は実際に訪れていただきたいと思った(後述)ので,詳細はあまり書かないことにする.常設展示は5つのブースに分かれており,近代琉球・沖縄の歴史・沖縄地上戦に至るまで,地上戦が2ブース,住民の証言集・映像展示,戦後の様子という流れ.

 

地上戦前半ブースでは鉄の暴風と呼ばれる戦禍の様子が映像を交えた展示室だ.

私の見た映像は米軍の残したもので,軍艦目がける特攻隊の姿や空襲,上陸作戦など.「やはり戦争はやっちゃだめだ」とかいう平和ボケしまくった当然で浅薄な感情を今になって抱き始めるわけがない.とはいえ戦争は目的ではなくって手段だから,当時は必要不可欠でそうせざるを得ない理由もあったというのもわかる.でもやったらいけないよね.それは後世に生きるからこそわかることだ.

そして後半ブース.前線が通過し,荒野に残された銃痕まみれの遺体,路頭に迷うやせ細った住民の写真が展示されていた.ほかにも遺品等も残されていたが,写真の衝撃が凄まじすぎる.

ただ衝撃的過ぎて自分は何を感じているのかかわからなかった.頭が働かなかった.

 

作品ではなく,記録だけれど,目の前で横たわるこの人にも生き抜いた人生があり,やりたかったことは腐るほどあるはず.でもその道半ばで人生を絶たれた.でも自分は何を感じ取ればいいのだ,という思いが反芻し,しばらく離れられなかった.というか感じてはいるけど,何かわからん.

正直,今でも何を感じ取ったか明文化できない.

でもあそこに記録され,展示されている方々の死は無駄にしてはいけないのは間違いなくって,自分の人生における価値観かもしれないし,自分の政治的行動(先のミクロ的な奴の一種だし,いうても選挙とか投票とかそういうレベル)かもしれないが,今後の人生において自分の価値観が醸成されていく中で一つの要素になりえたのは確かだ.

あのような死に方したくないってのは誰だったそうだし,写っているこの人だってそうなんだけど,これ以上の感情・意見を表現するのは今の私には無理だ.申し訳ない.

是非足を運んでいただきたい.脳内がぐちゃぐちゃになる.何かわからんけど伝わってくる,それを伝えられ,どう調理するかは我々次第.

 

この後も移動したとか雨降ったとか続くけどあまりに俗すぎるのでいったんやめにする.

 

沖縄旅行記1日目 #18

2021年2月13日

朝7:30.

土曜日にしてはかなり早起きできた.普段は12時くらいまで寝ているので,我ながら感心した.

感心してるうちに8時前になってた.二度寝じゃないよ.そこから用意を始める.最寄り駅までバスで行くつもりだったが,バス代をケチり,最寄り駅まで2㎞弱歩くことにした.

我が健脚では20分程度で着けると思っていたが,家を出た時点で電車の発車まで17分しか残されていなかった.

不動産業界では徒歩のスピードは分速80mという.冷静に考えて駅まで徒歩25分の距離は徒歩で行く距離ではないと思ったが,それは当時を回想する今だから言える話.

諦めは早いタイプなので無理だと悟り,タクシーに乗ろうとするも,そもそも走っていない,今からタクシーを呼ぶにも時間がかかる.これだから田舎は,と言いたい気持ちはぐっと抑えた.家出る時間をそもそも見誤っていたのだし,バス代250円をケチって結局タクシーに甘えようとしている自分のアホさは誰かに嘲笑されたっていいだろう.

次の電車を逃せば在来線→新幹線の乗り継ぎを2分で完了しないといけない.多分無理だと思ったので走ることにした.

こういう時に限ってなんでかドクターマーチンの革靴を履いてきている.3分ほど走ったところで足が痛くなり,もうしばらくで靴擦れを起こし始めた.駅を目前にして脛が折れそうなほど痛くなった.

散々だったが,何とか電車に間に合った.

新幹線に乗車したが,なんだか非常に混んでいる.「ぷらっとこだま」を利用したため,11号車の指定席だったが,乗車率は65%程度.感染症対策としてこの席を離れ,自由席号車に行くことにした.

これはぷらっとこだまのドリンク券で買ったお茶.普段なら迷わずビールだけど先の激走で疲れ果てて飲む元気も無かった.もちろんこのお茶はキヨスクのソフトドリンクで最高額商品なのだ.

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こだま号は指定席の混雑具合が異常で,自由席ガラガラというのは静岡県民なら常識だ.

15号車まで行くと乗っている人は自分入れて3人.正解だった.

結局新横浜までほぼ寝ていて,気づいたら品川.京急に乗り換え,羽田に向かう.

今回はJALの「どこでもマイル」を利用したので,中部空港ではなく羽田発だった.

フライトは15時だったが,12時に到着.クラスJのキャンセル待ち申し込みのためである.

空港の吉野家で昼食を済ませ,保安検査を受け,サクララウンジで待機する.


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空港内の閑散度合いのわりに,結構人がいた.ビジネス客はやはり一定数いるようだ.

 

クラスJのキャンセル待ちには当選しなかった.国際線機材B777-200ERでの運行だったため,クラスJ席が国際線ビジネスクラス席だったのだ.空席待ちカウンター前にいたが,倍率は相当だった.

 

でも,国際線機材のおかげで普通席でもそれぞれにモニタがあって,機内エンタメも利用できた.


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そんなこんなで沖縄に到着.18時,定刻だった.降機し,空港内を歩くが,蒸し暑かった.到着直前まで雨が降っていたらしく,湿度は相当なものだった.

1週間前から天気予報は3日とも晴れだったぞ.

 

時間も時間だったので,この日は夕食を食べ,ホテルで過ごすことにした.

夕食は旭橋駅近くのジャッキーステーキハウス.

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入店すると地元客と思しき方々で満席だった.観光客は1-2組だっただろうか.

明らかに観光客なリュックを背負ったキモオタが入店してきたので,一部から冷たい視線を浴びる.悪いという気持ちもあるが,きちんと消毒するので大目に見てほしいと思った.しかし,その人は食事しながらお連れの方と結構お話しされてたので,なんかどうでもよくなった.

注文したのはニューヨークリブロースステーキ 1980円(名前はうろ覚え),それから小ビール.メニューにはなかったが,朝方の激走のせいで疲れて生中を飲み切る元気はないと思った.

 ミディアムレアで注文したのだが,表面も結構赤みが残っている.私はおいしく食べられたが,苦手だという方はウェルダンにしていただくといいかと思う.

調味料は結構充実していたので,お好みで使うといいだろう.私は塩とナンバーワンソースが好み.

おばちゃんにお土産メニューを勧められたが,あと2日行程が残っているので悪いが今回はお断りした.でもおいしかったので普通に取り寄せたい.

米国統治時代の許可証が歴史を感じさせる.

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店を出ると雨が降っていた.3日間晴れじゃなかったのか.

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旭橋駅まで戻ることも厳しかったのでタクシーを拾った.

国際通り沿いのホテルなので渋滞にはまった.スムーズに来たら2メーターで到着したと思うが,ホテルの真横まで連れて行ってくれたので4メーター840円になっていた.大変だと思うので,1000円渡して残りはチップということにしてもらった.

というか初乗り560円って安くね.

 

宿はホテルランタナ 国際通りさん.土曜チェックインなのに3200円でした,破格.

 

なのにめっちゃきれいだった.コーヒーメーカーあるし,部屋も十分に広い.というかツインだし.


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当然寝巻が2人分用意されていたので,片方は八つ裂きにしました.

 

22時くらいにコンビニに出かけ,オリオンビールを買ってきた.店を出たタイミングで雨に打たれた.3日間晴れじゃなかったのか.

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部屋で晩酌していたところで先日の地震が発生した.

緊急地震速報の範囲が広がっていくのは見ていて本当に気味が悪かったが,死者もなく,本当に良かった.

(※2/26追記 昨日この地震による初の死者が確認されたとの報道.お悔やみ申し上げます.)

関東に住む友人の無事を確認し,この日は床に就いた.

明日は9:30にレンタカー屋がホテルまで車を持ってきてくれるらしい.では2日目に続きます.