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思ったことと生活改善と旅ログ

沖縄旅行記3日目-帰路- #21

2021年2月15日

朝09:00

バレンタインデー翌日の沖縄の空は鮮やかな青が広がり,清々しい気持ちにさせてくれる.さらに有休を使用したことで、働かずに金が入ってくるのと同義なことがその清々しさを増幅してくれる.

 

はずだった.

時刻は09:30.

寝坊した.

 

めちゃくちゃ慌てた.

フライトは11:30だったので,9時には宿を出てのんびり駅まで散歩しながら那覇空港へ向かうはずだったがそんな理想ははかなくも崩れ去る.

3時まで飲み散らかしたビールの空き缶を歯磨きしながら片付けて,使わなかったもう一方のベッドに広げた荷物を超速でまとめる.

 

1000kmも離れた土地まで来ておいて,何をしているのやら.

 

自己管理もロクに出来ない自分に嫌気がさしながら,駆け足で牧志駅へ向かう.

 

あと2分でモノレールが来るらしい.まだ間に合う.

 

iPhoneを改札にかざし,華麗にホームへ向かおうとするも止められた.

 

ー残高不足ー

 

慌ててチャージするも,なぜか決済不良.

 

キャッシュレス化のために鞄にしまっていた財布を引っ張り出し,現金を用意し切符を買い求めてホームに駆け上がるとそこにはドアの閉まった列車がいる.認識した0.5秒後に動き出してしまった.

 

自己管理もロクに出来ない自分に嫌気がさしながら,電光掲示板を見上げると8分後に次の列車が来るらしい.

 

ゆいレールは神.

 

那覇空港には10:30に到着.

チェックインを完了させ,JAL CARD ESTの元を取るべく短時間でもラウンジへ向かう.

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乾いた喉をオリオンビールで一気に潤し,ラウンジで取るべきスマートな立ち振る舞いとは真逆の行動を取ってしまう.

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2杯目はグァバジュースを選択.

これがめちゃくちゃ旨かった.

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ノンアルコールのおかげで正気を取り戻し,先ほどの愚かな行動を後悔したところで搭乗ゲートへ向かう.

 

空席待ちカウンターでクラスJへのUGを行い,売店で自分へのお土産としてグァバジュースとサーターアンダギーを買い,飛行機へ乗り込む.

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搭乗したのはエアバスA350

昨年秋登場の最新機種.

普通席でもモニターが付いていたのでクラスJにする意味はあまりなかった.

前列はファーストクラスとなっていて,予約戦争を潜り抜けた猛者たちが堂々と座っていた.

 

いざ離陸.

さらば沖縄.前回の24時間滞在とは違い,今回は48時間滞在.

しかも一人だったので,48時間フルに好きなように出来た.出発時のダッシュや昨晩の国際通り放浪のせいで体力的に疲れたが,精神的には8割方リフレッシュできた.

残り2割は自己管理の甘さから疲れている自分への嫌気である.

 

ベルト着用サインが消灯したころ,ファーストクラスとの間のカーテンが閉められ,上級国民とパンピーとの空間が遮断された.最前列だったのでモニターまでも遠く,窓際でもなかったので何をするわけでもなく寝ることにした.

 

目覚めたのは浜松沖上空.

帰ってきてしまったのか,と実感してしまう.つらいなあ.

 

割と早めにベルト着用サインが点灯する.

窓の外は大いに曇天.

どうやら羽田周辺は荒天らしい.

 

爆揺れしながらC滑走路に突入するも,ゴーアラウンドとなった.

急激な旋回を繰り返し,飛行機は大きく揺れた.

 

 

クラスJは満席,しかも通路席ということもあってこの間非常に窮屈だった.

1000円の価値はあまり実感せず,空席だらけの普通席の方がよかったと後悔する.

 

でも,クラスJに座りたいという願望を果たせただけ,よかったのだ.

次は全席ガラガラor普通席満席のときにクラスJ以上をチョイスし,普通席ガラガラなら普通席でいい,と学習できた.

 

30分ほどだろうか.うろついた後,A滑走路に着陸.

外は雨.3日間晴れじゃなかったのか.

自分は雨男かもしれないという疑念が確信へと昇華した.ここは沖縄ではなく羽田とはいえ.

 

受託手荷物もないので京急へ向かう.

帰りの切符は持っていなかったので東京駅か品川駅でもよかったが,横浜から乗ることにした.

在来線も検討したが,上述の通り疲れたので新幹線を選択.

チケショで回数券を入手し,ヨドバシで買い物の下見を行い新横へ向かった.

 

駅の改札では数人の駅員が並び,大きな声であいさつをしている.

「ご利用いただきありがとうございます,お気をつけて行ってらっしゃいませ!」

 

むしろ,こんな時期でも大幅な減便なく運行いただきありがとうございます.おかげさまで私たちは密を回避して移動できるし,安全に運行いただいているので,こちらが大した気を使うこともなく,数100キロを一瞬で移動できてしまいます.本当にありがとうございます.

JRはじめインフラ各社への感謝と尊敬させてくれた.これからも信頼して積極的に利用します.

 

疲れていた気分が,多少軽くなった.(当時はもっと疲れていた記憶だが,こういった記憶を回想するだけでいい気分になってしまう.)

 

こんな感じであっという間の3日間が終わってしまった.

浜松に着く.

明日からまた会社が始まる.

思い出した瞬間にものすごく後ろ向きな気持ちになってしまったから,やっぱり転職しかないんだろうな.

 

駅のコンコースを出ると雨がぱらついてきた.

 

少々疲れていたのがさらに疲れてしまった.

 

何よりも晴れていなかったのは自分の心だったのかもしれない.