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思ったことと生活改善と旅ログ

沖縄旅行記2日目-ひめゆりの塔~国際通りの夜- #20

2021年2月14日

 平和祈念資料館を出る.

外に出ると大雨だ.3日間晴れじゃなかったのか.

急ぎ館内の売店に戻り,傘を購入.

300円.良心的な価格だったが,めちゃくちゃ小さくて,車に戻るまでの間にかなり濡れた.

身障者用の駐車場に走って戻る別の客と,遠く離れた一般駐車場に300円の課金をしてびしょ濡れになりながら戻る私.この世を生き抜くには臨機応変であることが大事なのかも.ほら,館内全然人いなかったし.

 

車に戻ると,少々雨が上がった.

この隙に沖縄本島最南端に行こうかと思ったが,何もないらしいのでこの案を撤回して先ほど通過したひめゆりの塔へ向かうことにした.

 

公式な駐車場はなかったと記憶しているが,真横の売店かレストランの駐車場がえらく広く空いていたので停めさせていただくことにした.先ほど学んだことだ.

 

ひめゆりの塔」とは女子学徒隊の慰霊碑である.「ひめゆり学徒隊」がこれまでに数度映画等に取り上げられたこともあって,名前が知られている.

ひめゆりの塔自体は壕の横に立つ高さ数十センチの石塔である.

勉強不足だった私はその石塔の存在に気付かず,壕の奥にある慰霊碑が「ひめゆりの塔」だと勘違いしていた.(画像が気になる時はググっていただきたい)

心ばかりの浄財を入れ,手を合わせた後,その奥の資料館へ向かう.

 

入場料は310円だったと思う.SuicaQuicPayなどに対応していた.

館内のメインだと思ったのは4つの資料室.

1つめは地上戦前までの学園生活,2つ目は戦禍,3つ目はビデオ上映,4つ目は後述.そのあとは各世界の平和活動などの展示があったと記憶する.

1つ目の資料室に行くと数人が見学していた.ご時世ということもあり接近を避けたため,一言一句に目を通すことはできなかった.

そもそも「ひめゆり」とは沖縄第一高等女学校と沖縄師範学校女子部の生徒たちへの愛称であり,県下一円から集まったエリート層らしい.ちなみにほかの学校においても同様の愛称が学校単位に存在していたとのこと.

県内随一のエリート集団とは言え,学生は学生.その学園生活は華やかで,戦中とはいえ楽しそうなものであった.

2つ目の資料室では先の平和資料館と同様かと思っていたが,もっと学徒隊にフォーカスしていた.学徒隊が処置にあたった負傷兵に関する証言や,医療器具等の展示,ひめゆり学徒隊解散令までのエピソードが展示されていた.

3つ目の資料室では映像展示であったが,時間の都合スキップした.再訪を誓う.

4つ目はひめゆり学徒隊及び教師全員の写真とプロフィール,エピソードが展示されていた.この空間が一番泣きそうになっていた.わたしはひめゆり学徒隊に親戚がいたわけでもないが,それでも命を落とした一人一人が生きていて,それぞれのストーリーがあって,個性があったということを突き付けられる.〇人死んだから戦争はよくないとかじゃなく,やはり一人でも亡くなるなら良くはないわなと思った.

 

資料館を出ると晴れ間が差していた.

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この近辺にはお食事処が複数あったが,いかにも観光客相手のお店は好みでないこともあって今回はスルーした.

 

せっかくオープンカーを借りたのでルーフオープンにして走行してみる.

開けた瞬間に曇天になった.

南城市周りで国道331号に沿って,うるま市方面に向かう.

知念岬というところからの景色はなかなかであった.遠くに見えるのは久高島.

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早々に雨がぱらついたので屋根を閉めた.3日間晴れじゃなかったのか.

途中に沖縄そばを食べれたら,と思っていたがなかなか店が無く,やっと見つけたお店で食事.

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全部載せ特盛で1000円以下.口コミでは沖縄風炊き込み飯「じゅーしー」がないってのが多かったけど,これで米もあったら飛べきれなかったかもしれない・・・.とにかく量が多く,お肉もそれぞれ食べ応えがあって,非常においしかった.

あと店のおばちゃんは,「おばぁ」-40歳くらいな感じで雰囲気もよかった.少々の会話だったが,大変心地よいランチとなった.また訪れたいね.

店を後にし,本日最後の目的地は「海中道路」.本島と平安座島をつなぐ道路だが,その真横は海.文字通り海の中を突っ切っていくような道路である.

ここにきて運が味方をしてくれた.晴れた.

いざルーフオープンにして,海中道路に向かう.海の青さがバグ.暑くもなく海風は非常に心地よい.ここを走れただけで沖縄に来た意味はあった.往復してせいぜい15分程度ではあったが,非常にリフレッシュされた.

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あとは車を返却しに那覇市内に向かう.

途中何度も道路を間違え,返却が大幅に遅れたうえに,宿にカバンを忘れ,カメラ2台を手持ちで帰ろうとした私を見かねて紙袋を差し出してくれたレンタカー屋さんには頭が上がらない.

ちなみに空港周辺のガソスタは一見相手の商売に必死で,周縁より10円ほど高い値段で給油させておきながら,給油後に「次回使える12円引きクーポン」を発行してくれる.

 

返却も終了し,ゆいレールで繁華街・ホテルに戻る.

旭橋駅で下車し,国際通りを端から端まで歩いたが,すれ違った人はおそらく15人ほど.見かけた人全部で50人以下だと思う.日曜夜とは思えないほど非常にがらんとしていた.

夕食を摂ろうとするが,緊急事態宣言にならった時短営業でどこも開いていない.一方で開いている店は満員御礼,大盛況である.改めて今回の緊急事態宣言はクソだと思う.正直者が馬鹿を見てるし,要請を無視しているところが満席で,儲かっていて,感染拡大の温床になりかねない状態なのだから,もう,アホ.

時短営業やめて,入店率3-5割ていうコントロールにした方が経済回るんじゃないのか.

革靴で10000歩ほど歩きまわたところでギブアップ.結局テイクアウトを注文し,近所のローソンでビールを買い込み.部屋で飲むことにした.

 

さぁ明日は帰る日だ.